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2018年2月に私が実際に東京信金から信用保証会社付の制度融資を受けた1500万円です。
(実際に融資がおりた経緯をこちらで公開しています。→無担保で3000万円の融資は下りるのか?)
先方から入金された後、信用保証料と借入金の返済以外全く動いていません。
つまり、融資を受けたお金を全く使っていないのです。
そういう疑問を抱く方も多いことでしょう。しかし私は融資金をそもそも資金繰りの当てにはしていないのです。
保証料と利息は勿体ないといえば勿体ないのですが、これは与信を確立するための最低限の必要経費です。
もしかしたら、あなたは「誰でも簡単に融資くらい受けられるでしょ?」と思っていませんか?
残念なお知らせですが、融資は資金繰りに困っている人には簡単には貸してくれません。
一部例外のセーフティネット融資はありますが、多くの融資制度は、「きちんと返せる人に貸す」というのが鉄則だからです。
だからこそ、微々たる額であれば利息と保証料など必要経費を割り切って、借りられる時に借りておき、本当に必要な際に、より大きな金額を簡単に借りられるように下積み期間を設けておくわけです。
決して目先の資金繰りを乗り切るために融資を受けるわけではないのです。
目先の赤字を埋めるためだけの、「後ろ向き融資」を金融機関は最も嫌います。
また、事業そのものに焦点を当てれば、単に融資金で赤字を埋めたところでその場しのぎでしかなく、根本的な解決にはなりません。
将来的に融資返済に詰まるであろうことは金融機関の目にも明らかです。
だからこそ、融資資金は投資に使い、その投資によりどんなブレイクスルーが起きて業績の改善が図れるのか?を考えておくことが大切なのです。
適切な投資により業績改善が図れれば、融資の返済も滞ることはないわけですから。
また、投資に使いたいと思ったそのタイミングで投資金が口座になければ指をくわえて機会を逸するだけです。
融資はそもそもおりるかどうかもわかりませんが、おりるとしても通常1,
2ヶ月はかかるものです。
※急ぎの資金需要に対応しようと思うと、ビジネスローン(http://www.1-kigyou.com/business-loan.html)の利用を検討することになります。スピードを重視する代わりに、金利は高くなります。
「今は必要ない」
実はそんな時こそ融資を受けておき、口座資金を潤沢にしておく必要があるのです。
そしてチャンスが目の前に訪れたなら、躊躇なくその資金を投入し、適切に回収していけば良いのです。
仮に投資に使わず、受けた融資金をずーっとその口座に眠らせていたとしましょう。
融資金から毎月定時に引き落とされ、最後の数回分は利息と保証料の手出しが発生はするでしょう。
だからと言ってマイナスだと思ってはいけません。
先述の通り、あなたには「1500万円をきっちり返した」という実績が金融機関のデータベースにしっかり残ることになります。
この信用力(与信)こそが、一見無駄に見える利息と保証料をわざわざ払った報酬になるのです。
次回からの資金調達は驚くほど簡単になりますし、提出書類もがくんと減りますよ。
尚、一度受けた融資を全額返済しないと次の融資は受けられないわけではありません。
目安としては半分程度ですが、きちんと返済を続けていれば、追加融資や借り換えだって金融機関の方からオファーしてきます。
例えば、とりあえず余裕のある時に1500万円融資を受けたけどすぐに投資したい案件もない。
2年程度返済し、残債も6割程度に減ったタイミングで良いチャンスが巡ってきたとしましょう。その際必要な資金は2000万円。
口座にある融資金はその時1500万円の6割で900万円程度。
そのような場合に、比較的簡単にスピーディーに2000万円の融資に借り換え(実質的に1100万円の追加融資)できるというわけです。
一度借りた実績がなければ、そこまでスピーディー且つ2000万円もの額をいきなり調達はできません。
融資申請を目先の資金繰りと捉えるか、将来の投資や備えと捉えるか。
1度目の融資は次回の融資を見据えたものなのか。
事業を始めたら一度検討しておきたい重要な経営判断事項ですね。
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