売掛金債権回収ノウハウ

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未払いや不払いに困ってしまった場合に

中小企業の経営にはさまざまな問題が降りかかってくるものですが、その中でももっとも厄介で、対策の立てようがないのが取引先の倒産や経営破たんによる影響です。

中小企業は取引関係がある企業同士、持ちつ持たれつの関係でうまく資金繰りを行っていることが多く、その関係を担っている企業がひとつ破綻してしまうだけでたちまち影響が広く及んでしまうことがあります。

とくに厄介なのが売掛金の未払いや不払いです。本来なら取引先から支払われるはずの売掛金が経営危機や破綻によって回収不能になってしまうと、資金繰りが一気に悪化してしまう恐れがあります。

多くの中小企業では資金力の余力はほとんどなく、売掛金がきちんと回収できることを大前提にギリギリの資金繰りを行っているケースが一般的です。

ですから回収不能の状態に陥ると経営に必要な資金を用意できずに経営危機に陥ってしまうのです。

ノウハウと注意すべき点

この売掛金の回収では裁判という方法がもっともストレートな選択肢として挙げられますが、できればこの方法は避ける方向で対策を行っていきましょう。

ポイントとなるのは相手が支払うだけの資金状況にあるか、そして支払う意志があるか。

未払い・不払い不能な状態に陥っている場合でも必ずしもお金がまったくないわけではなく、はじめから支払い意志がなく何とかして逃れようと図ってくるケースも少なくないのです。

そのため、強引に取り立てたり責め立てるのではなく、相手に「この会社には支払っておこう」と思わせるようなアプローチが求められます。

ですから高圧的な態度は避けて、できるだけ友好的に交渉に臨むこと。ノウハウというよりも基本といえるでしょう。

しかしだからといってあまり下手に出てしまうと今度は「舐められてしまう」恐れがでてきますから、日ごろから連絡を頻繁に行いましょう。

メールよりも電話のほうが効力が期待できます。

こちらも困っているのだということをアピールしつつ、相手に少し「鬱陶しい」と感じさせるのもポイントです。

簡単に言えば相手に罪悪感を持たせつつ「さっさと返してしまおう」と思わせるのです。強硬な手段に出ることなくうまく売掛金の回収を図る場合にはこうしたジワジワと迫る方法をうまく行っていきましょう。

それから早く行動すること。この点に関しては具体的なデータもあり、6ヵ月以内に行動を起こせば4割ほどが返ってくるのに対し、一年を経過すると30パーセントを切るなど、時間が経過すればするほどチャンスが減っていきます。

早く、柔軟に。これが回収のポイントです。

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