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ブラック企業という言葉がすっかり定着しましたが、一方ではブラック社員という言葉も広く浸透するようになりました。
これに関してはブラック企業で働くからブラック社員が増えるケースと、ブラック社員が多いからブラック企業になってしまうケースの2つのパターンが指摘されています。
そのためブラック社員そのものにも2つの種類があります。
まずブラック企業で働くブラック社員。このタイプは自分が働いている企業がブラック企業だと気づかずに一生懸命働いているのが特徴です。
本人には何の落ち度もなく、むしろ頑張っているわけですが、経営体制や就業環境に何の疑問を抱かずに働くことでブラック企業を成り立たせてしまっている負の側面もあるのです。
ブラック企業で働く従業員がみなこうしたタイプではありませんから、他の社員にも悪影響を及ぼしてしまうことになります。
つまり明らかに問題のある就業環境にも関わらずこうしたブラック社員が「模範的な社員」として評価されることで他の社員の不満が職場の改善に反映されない、あるいは働くモチベーションを低下させてしまうのです。
日本人はもともと企業に対する忠誠心が高く、与えられた労働環境に対して疑問を抱くことが少ないといわれるだけに厄介なタイプといえます。
ブラック企業が増加している背景にはこのタイプの社員が増えているのも原因ではないかとの意見もあります。
本人は一生懸命働いているにも関わらず結果的にはブラック企業の手先のような役割を担ってしまっているのです。
もうひとつのタイプは普通の企業で働くブラック社員です。
簡単に言えば「使えない社員」ということになるわけですが、問題はそれだけに留まりません。働かなければ他の従業員の負担が増しますし、そうなれば職場に不平等感が漂って全体のモチベーションの低下をもたらします。
一生懸命働いている人とそうしたブラック社員の間で給与や待遇面に差がないケースも多く、それが従業員の不満の種となってしまうこともあります。
会社側の待遇には何の問題もないにも関わらずこうしたブラック社員の存在が会社に対する不満をかきたててしまうわけです。
しかも入社した段階からブラックだったとは限らず、長年勤務していく過程で「ブラック化」するケースも少なくありません。
とくに多いのが40代前後。この時期になると同世代の間で地位や収入に差が出てきます。
期待したような出世ができなかったためにやる気を失っていまい「働かないオッサン・オバサン」と化してしまうケースも少なくないのです。
そうした人が先輩風を吹かせたり、周囲に気を使わせることで職場の雰囲気を悪化させてしまうこともあります。
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